フィラリア症(犬糸状虫)
犬科動物が本来の終宿主ではあるが海獣類を含む40種類以上の動物に寄生する。
犬科動物体内では右心室や肺動脈に寄生。
症状
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元気消失、食欲低下、腹水貯留、咳、貧血、黄疸、血色素尿など
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診断
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血液検査によりmfの検出、成虫抗原検査キッドで検査
(本院での検査で約10分で結果がでます。)
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予防
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予防が大切で毎月一回の薬の内服。
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犬回虫
一般的に糞便と共に排出され虫卵は2週間で(気温20〜30℃)で感染幼虫保有卵となり、宿主に経口的に摂取され小腸でふ化して十二指腸〜空腸壁に侵入し門脈→肝臓→心臓→肺→気管→咽頭→食道→胃をへて小腸に戻り成虫となる。感染から成虫になるまで6〜8週を要する。年齢抵抗性により生後6ヶ月齢以上の成犬では成虫の寄生例は減る。
症状
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1〜3ヶ月齢の幼犬で元気消失、食欲不振、発育不全、下痢、嘔吐など
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診断
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糞便検査
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予防
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内服薬
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マンソン列頭条虫
蛙、蛇などを食べた犬や猫が感染。サナダムシとも言われる。
症状
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少数寄生でほとんど無症状、たまに下痢。
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診断
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糞便検査
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マダニ類
犬、猫でも吸血時の唾液によるカユミ、アレルギーなどを起こし吸血による貧血になる事もあり。また、人間でも吸血時にダニ媒介性の感染症を引き起こす。
出展: 図説 獣医寄生虫学 メディカグローブ社